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日本ハム・上原健太 一軍でも通用した変幻自在の投球術/来季こそ主力に

 

2018年シーズンは4勝をマークした上原


 3年目のシーズンを終えた上原健太にとって、2018年は目指すべき方向性が見えてきた1年となった。過去2年で通算1勝だった左腕は6度の先発機会を得て4勝をマーク。「自分の中でこうすればいいのではないかというのが分かってきた」。先発陣に定着はできなかったが、投げるごとに一定ラインの結果を残したことで自信がついてきた。

 開幕時は中継ぎとして一軍に入ったが、ほどなく二軍降格。ファームでは打者のタイミングをズラすスタイルに手応えをつかんだ。1球ごとに投球フォームを変化。右足を上げる時間の長さを一定にせず、走者がいなくてもクイックモーションで投げる。「気まぐれに変えているので打者は分からないでしょうね」と変幻自在の投球は一軍でも通用した。

 課題は1年間を戦い抜くスタミナだ。前半戦を上り調子で終えたが、後半戦は故障に苦しんだ。球宴前のタイミングで首痛を発症。原因は不明だったが、調整に大きく響いて後半戦は9月末まで一軍に上がることができなかった。「疲れなのか分からないですが、もったいない時間だった」と悔やんだ。

 シーズン終盤は先発3試合で3連勝。プロ入り前から言われてきた潜在能力の高さを示す結果は残してみせた。チームは今シーズンの後半、先発陣が苦しんだ。コンディションが万全だったらもっと出番も勝ち星も増えただろう。飛躍の土台を築いた1年をステップに、さらなる高みを目指す。

写真=BBM
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