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阪神・中谷将大 未完の大器から、本当の主砲へ/来季こそ主力に

 

今季はまさかの5本塁打に終わった中谷。来季は矢野新監督の下でレベルアップしたい


 高知・安芸で秋季キャンプに中谷将大が参加している。「来季こそ」の思いを胸に秘めながら、このキャンプで徹底的に自分を追い込むつもりだ。

 船出となった矢野新監督は「基本的にはみんな競争で、そこから勝ち上がってきたものがレギュラーになる」とサバイバルの方針を打ち出している。

 プロ8年目の中谷は、今シーズンは持ち前の長打力が影を潜めて、5本塁打にとどまった。1年前はチーム最多20本塁打を放ったが、実績2年目を積み重ねることができなかった。

「金本監督には結果がでないのに使ってもらっていたので、感謝したいし、非常にふがいないと思っています」

 オープン戦から結果が出ず、開幕から二軍暮らしだった。5月下旬に一軍初昇格後はスタメンが続いたが、調子が上がらず6月には再び控えに回る機会が多くなっていった。

 今年から選手会副会長になった中堅で「どの立場でも、まずは自分がしっかりすることです」とポジションをつかみにいったが、立ち位置は安定しなかった。

 チーム最終戦となった10月13日の中日戦(ナゴヤドーム)で決勝打を放ったのは一筋の光明だった。

 中谷は「来年しっかりと活躍できるようになりたいです」と語気を強める。

 秋季キャンプでは外野手7人が参加しており、どこまで中谷がレベルアップするか。未完の大器の成長に、チーム浮上がかかっている。
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