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阪神・梅野隆太郎 年俸アップ予想もレベルアップは不可欠/どうなる!?契約更改

 

来季は正捕手としてチームを勝たせる試合を作りたい。そのためにも個人のレベルアップが不可欠だ


 17年ぶりの最下位でも年俸アップが見込まれるのは梅野隆太郎だ。定位置をつかみ切り、ゴールデン・グラブ賞も獲得した。今シーズンは132試合に出場(先発121試合)し、打率.259、8本塁打、47打点で自己ベストの成績を残した。今オフの契約交渉では2500万円から、4000万円前後の攻防が予想される。期待料込みとなれば2年連続アップは間違いない。

 選手会長として束ねる立場にある梅野は「チームを勝たせることができなかった」と責任を痛感している。ただ、梅野にとっては、安穏としていられる状況ではない。若手の坂本、捕手復帰した原口らライバルとのポジション争いは熾烈だ。特に、矢野新監督が同じ捕手出身で、さらなる技術力アップが求められており、高いレベルの競争になる。

 高知・安芸での秋季キャンプがスタートした際、梅野は「明るく、前向きに取り組みたい」と声を掛けた。個人的には「まずはキャッチングを鍛えたい」とポイントを絞って、レギュラーの座を確固たるものにするつもりだ。「前に投球を捕りにいかないように、(投手が)投げるときに(捕球の)上体が上がりやすいので、なるべく低い姿勢を保ちたい」

 今季の盗塁阻止率の.320は、巨人小林(.341)に次ぐリーグ2位だが、この数字を上げるのも重要になってくる。来季を見据える梅野は「今年の最下位を受け止めながらチームを勝たせたいです」と引っ張っていく。
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