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阪神・才木浩人 安定感のある投球を目指す/増した責任感

 

秋季キャンプでもう一回り上のレベルにステップし来季、真のブレークを目指す


 才木浩人は高知県安芸市での秋季キャンプ中に20歳を迎えた。11月7日の誕生日には「年間を通して先発ローテーションを守りたい」と誓いを立てた。

 若手の伸び悩みを指摘する声は少なくない。同13日の紅白戦で先発した才木だったが、3回を4安打4失点で結果を残すことができなかった。

 矢野監督は「押したり、引いたり、抜いたりできなかった」と厳しかった。指揮官が才木に求めるレベルが高いだけに、その口調が緩むことは決してなかった。

 手足が長くて、ピッチャーらしい恵まれた体格から、はまったときの投球は素晴らしい。キレのあるストレートに、角度のついたフォークは目を見張るものがある。

 今季は22試合に登板して、6勝を挙げたが、10敗を喫した。シーズン中は「任せられたところでしっかり抑えたい」といった右腕は、先発入りに照準を定めた。

 しかし、先発した14試合の数字は防御率5.30で内容は芳しくなかった。リリーフは8試合で0.73。先発ローテーション入りに課題は山積している。

 この秋季キャンプで、どれだけ投球の精度を上げられるかに来シーズンのブレークがかかっている。矢野監督は競争の方針を打ち出しており油断はできない。

 才木自身も「日本一のピッチャーになりたい」というほどのやる気でいる。右の柱にのし上がるぐらいの気構えでライバルを蹴落とし、開幕先発ローテ入りを狙っていく。
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