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ソフトバンク・田中正義 注目のドラフトから2年……。このままでは終わらない/来季の雪辱を誓う

 

田中は下半身を強化し、勝負の3年目に備える


「来季こそ」の思いが、2017年ドラ1右腕を突き動かしている。11月の宮崎・秋季キャンプ。連日の走り込みで、田中正義が下半身をいじめ抜いた。2年目の今季は一軍デビューこそ果たしたものの、登板は10試合で0勝1敗、防御率8.56。5月24日の西武戦(ヤフオクドーム)の登板を最後に二軍暮らしが続き、夏場には体調不良で練習を行えない時期さえあった。不本意だった1年をムダにしないためにも「とにかく来季のために。結果が出るまで積み上げていく作業を続ける」と3年目の雪辱へ向けて、並々ならぬ闘志を燃やしている。

 創価大3年時には、大学日本代表の壮行試合でプロ相手に7者連続三振を奪うなど輝かしい実績を残した。5球団競合の末、鳴り物入りでプロの世界に飛び込んだが、大きな注目を集めた中、ルーキーイヤーは一軍登板すら果たせなかった。オフにはベテランの和田に弟子入りを志願。充実した自主トレを行い春季キャンプから好スタートを切ったかに思えたが、今季も結果は残せなかった。

 今季の一軍登板では、腕を強く振ることを意識するあまり制球を乱すシーンも少なくなかった。秋季キャンプでは走り込みに加えて、意欲的にブルペン入り。新たに取り組む下半身主導のフォーム構築に集中してきた。「体の芯、根元から投げることを意識している。今は下半身でコントロールできていると思う」。背水と言っても過言ではない3年目の来季こそ、ドラ1右腕が雪辱を果たす。

写真=BBM
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