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楽天・岡島豪郎 「金森理論」で打撃改革に着手/来季の雪辱を誓う

 

捕手再転向は大きな決断だ


 必死に駆け抜けても、結果はついてこなかった。選手会長に就任した岡島豪郎にとって、強い決意を持って臨んだシーズン。打率.190、3本塁打、15打点と不本意な数字ばかりが並んだ。2013年には主に後半戦の出場で打率.323、14年はフルシーズンを戦い抜いて打率.283と結果を残したバッティングが、不振のままに1年間を終えた。

 大きな変化を自らに求めている。「何かを変えないといけない。打撃のことを毎日考えているつもりだったけど、そこまで深く考えてなかったのかもしれない。金森さん(一軍打撃コーチ)は、自分の中にはなかった考えを持っている。相談しながらやっていきたい」。ボールを引きつけて体の近くで打つ「金森理論」を参考に、必死に打撃改造に取り組んでいる。

 守備でも大きな転換を図る。13年シーズン途中、当時の星野監督に直訴して外野へ転向したが、来季は再び捕手として勝負する。秋季キャンプではシートノックでも捕手の位置に入り、精力的に汗を流した。「毎日が勉強になる。捕手のポジションは一つしかない。できることもできないことも、一つでも多くのことを吸収して春に挑みたい」と表情を輝かせた。

 自分が不振でも、ベンチで声を出しチームを鼓舞する不可欠な存在。難しい捕手再転向にも、打撃改造にも前向きに取り組んでいる。「レギュラーを取るつもりでやりたい」と語った選手会長。攻守ともに生まれ変わり、巻き返しを図るチームの大きな戦力になる。

写真=BBM
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