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DeNA・山崎康晃 次なるターゲット、150セーブへ/記録への挑戦

 

今季タイトルを獲得し、年俸は1億円アップの2億5000万円に跳ね上がった。周囲の期待を力に変えて、来季通算150セーブ突破を狙う


 自身初のセーブ王に輝いた山崎康晃は来季、通算150セーブがかかる。今季は37セーブを積み上げ、ここまで133セーブ。大きな故障さえなければ、来季プロ5年目で早くも過去13人しかいない大台への到達が確実視される。

 今季は4月10日の巨人戦(東京ドーム)で通算100セーブ目を挙げた。25歳6カ月の年少記録は山口俊(当時DeNA、現巨人)の25歳1カ月に次ぐ2番目の記録。4年目での到達はクルーン(元横浜ほか)林昌勇(元ヤクルト)といった外国人投手や米球界を経ているマイケル中村(元日本ハム)らもいるが、プロのキャリアととらえれば山崎が最速となる。プロ1年目から4年連続20セーブという自身のプロ野球記録も更新した。

 夏場の不調を乗り越え、悲願のタイトルを獲得した山崎は11月27日、NPBアワードで表彰を受け「いつも年の初めに目標として『セーブ王』と書いていた。来年以降、マウンドに立つ心境はまた違ったものになると思う」と感慨の中にも自覚をにじませた。

 先日のファンフェスティバルでは、来季から一軍投手コーチとして復帰する三浦大輔氏との掛け合いも。三浦コーチからの「(9回を)3人で終わってくれ」との要望に客席で笑いが起きたが、これは長年タフな役割を続ける山崎自身の負担を考え、少しでも1試合の球数を抑えるという理由だ。揺るがぬ守護神への信頼。山崎も心得ていて「今から準備して、来年に向けて頑張ります」と力強く答えた。

写真=内田孝治
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