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オリックス・T−岡田 期待を背負ってリ・スタート/区切りのシーズンを終えて

 

今季、わずか13本塁打に終わったT-岡田。強い責任感を胸に来季を見据える


 今季、通算1000試合出場の区切りを迎えたのが、T-岡田だ。

 プロ13年目の生え抜き大砲は、5月6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で節目の記録を達成すると、同日の試合で8年ぶりとなる2打席連発で自身の記録を祝い、チームを勝利に導いた。

 来季は、残り4に迫った通算1000安打の達成も期待される。

 プロ14年目に向け「打撃が全然良くなかった。打たないと試合に出られないので」と危機感を持ちながら、オフは打撃向上を図る覚悟だ。

 節目の数字をクリアしたものの、全試合出場で31本塁打を放った昨季と比べ、今季は苦しんだ。2度の右ワキ腹痛で出場は97試合にとどまり、打率.225、13本塁打、43打点。悔いが残る1年となった。秋季キャンプでは、田口壮一軍野手総合兼打撃コーチの指導を受け、インパクトのポイントやタイミングを修正するなど、打撃フォームを見直した。

 秋季キャンプ地の高知・東部球場では、ランチ特打でバックスクリーンの電光掲示板を破壊するアーチを2発、放つなど、好調ぶりを見せ「自分の中では、良くなって来ている」と好感触をつかんだ。

 来年からは、選手会長を若月健矢に譲り、再スタートを切る。

 右打者の外国人を3人そろえる来季の打線では、吉田正尚とともに左の強打者として期待がかかる。「結果を出さないと使ってもらえない。いい状態でキャンプを迎えられれば」。チーム浮上のカギを握るだけに、強い責任感を胸に来季を見据える。

写真=BBM
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