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巨人・吉川光夫投手 中継ぎ専念で「チームの勝利のために」 /区切りのシーズンを終えて

 

2019年は中継ぎ専念の可能性が高い巨人吉川光夫


 4月6日に30歳の節目を迎えた。日本ハムからトレードで移籍して1年目の昨季は苦しんだが、今季はどの数字も昨季と比べると改善された。

 オープン戦の好投により開幕ローテーションに食い込んだものの、長いイニングを任されず、6月に二軍軍落ち。7月に再昇格後は中継ぎに転向し、150キロ台の直球を取り戻すなど、本来の投球を徐々に取り戻していった。

 T.ヤングマンの左手骨折により、8月1日のDeNA戦(横浜)で自身5戦ぶりとなる先発を任され、7回5安打1失点で4勝目。そこから3連勝を飾り、「僕の勝ちよりも、チームが勝つように投げていけたらいい。チームが勝っていることが一番」と夏場の投手陣を支えた。

 同29日の広島戦(東京ドーム)では史上351人目の通算1000投球回を達成。日本ハム時代に高卒1年目の2007年にデビューし、12年にはパ・リーグMVPにも輝いた左腕が一区切りをつけた。

 今季終盤は自身4連敗を喫したものの、広島とのCSファイナルステージ(マツダ広島)ではリリーフとして3戦連続登板。計4回無失点で来季へ期待を抱かせている。

 レギュラーシーズン通算は22試合の登板で6勝7敗、防御率 4.26。18度の先発は菅野、山口に次いでチーム3番目の多さだった。しかし、来季は中継ぎに専念する見込みで「与えられたところでチームに貢献でいるようにしたい」と意気込んでいる。

写真=BBM
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