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楽天・平石洋介監督 戦う集団を構築中/指揮官が見据える2019年

 

着々と戦力を整えている楽天


 屈辱のシーズンからの巻き返しを狙っている。監督代行から、正式に新監督に就任した平石洋介監督は「本当に優勝を狙いにいく。まずは闘う集団になること」と来季を見据えた。松坂世代、38歳の青年監督。球団初の生え抜き監督でもある指揮官は、厳しく平等に、選手たちを見つめていく。

 オフは石井GMの積極姿勢もあり、戦力を大きく上積みした。最大の補強は西武からFAで獲得した浅村栄斗。平石監督が「チームで一番足りないところだったので、本当にうれしい」と語るように、主砲不在だったチームに大きな柱が加わった。外国人では長距離砲のブラッシュに、リリーフのブセニッツが新加入。ウィーラーハーマン宋家豪も残留した。さらに広島からトレードで福井優也を獲得。来季を戦う準備はほぼ整った。

 現有戦力の上積みにも余念はない。秋は投手陣と野手を分けて、分離キャンプを実施。平石監督は野手の倉敷キャンプに参加し「メーンもサブも全部野手が使える。バッティングはしっかり数をこなすことができた」。もともと、岸孝之則本昂大を中心に投手陣のレベルは高い。打球速度のアップを狙った打線強化が実れば、大きなプラスだ。

 ドラフト1位の辰巳涼介、2位の太田光ら即戦力の期待がかかる新人も多い。ポジション争いが激化することは間違いないが「レギュラーが誰とか、ローテーションが誰とか、僕の中では本当に白紙」と語った平石監督。若手、ベテランにかかわらず、ポジションを奪いにくる選手に期待し、闘う集団をつくっていく。

写真=BBM
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