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オリックス・西村徳文 “心技体”でチーム変革へ/指揮官が見据える2019年

 

ナインに求めるのは“アグレッシブさ”。積極果敢な姿勢を浸透させていく


 4年連続Bクラス、12球団最長の22年V逸と不名誉な記録を持つオリックス。悲願のリーグ制覇へ、来季、指揮を執るのは西村徳文新監督だ。

 2010年にはロッテ監督として史上初となるリーグ3位からの下克上日本一を達成。オリックスでは今季までの3年間、ヘッドコーチとして福良前監督の参謀役を務めた。

 新指揮官が目指すのは、10年のロッテと同じく「和」を持つチーム。

「選手、監督、コーチ、スタッフ全員が同じ方向を向かないと。そのために話し合いや競争というところが大事になってくる」

 戦う集団としてまとめ上げ、来季の巻き返しを図る。

 新監督が選手に求めるのは「アグレッシブさ」。ロッテでの現役時代は1986年から4年連続で盗塁王を獲得した経験から、失敗を恐れない勇気と次の成功に生かす貪欲さを説く。

「今年は、どこかで消極的になっている選手が見受けられた。失敗は悪いことじゃない。そこから学ぶことはある」

 秋季キャンプでも、実戦では消極的な姿勢は責めても、盗塁死など積極的に仕掛けた上での失敗は推奨した。

 現時点では投手、野手ともに来季の構想を明かさない西村監督。

「競争だと思っている。常に危機感があるからこそ、個人としてもチームとしても成長していく」

 今オフは金子千尋(来季より弌大)、西勇輝中島宏之と投打の主力が流出。指揮官はそれが「若手にとってはチャンス。俺が! と思ってやってほしい」と前向きに捉える。若いチームを厳しく育て、強いチームへと変えていく決意だ。

写真=BBM
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