週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

広島・小園海斗 「攻守走」の三拍子をさらに磨いてプロの世界へ/2019年このルーキーに注目

 

小園海斗。背番号は「51」に決まった



 広島の注目ルーキーと言えばやはり、ドラフト1位、4球団競合の中、緒方孝市監督が引き当てた小園海斗(報徳学園高)だ。

 根尾昂(大阪桐蔭高→中日)、藤原恭大(大阪桐蔭高→ロッテ)と並び、高卒野手ルーキービッグ3の一人。攻守走三拍子そろった大型ショートだ。昨夏の甲子園、聖光学院戦での、3本の二塁打を放ち、すべて生還してチームの全得点を記録する活躍は、ファンの記憶にも新しい。機動力を重視するカープ野球にもピッタリな選手だ。

 高校時代は、長打も打率も残せる打撃、強肩を利した深いポジショニング、50メートル5秒8の俊足を生かした走塁で力のあるところを見せたが、プロの世界に挑むにあたり、本人はまたそれぞれの分野で「一つ上」を見据えている。

 打撃では木のバットに対応するためのより正確なミート、走塁ではプロレベルへのけん制への対応、守備でも「まだまだミスが多い」と、入団後は名手の菊池涼介田中広輔ら先輩のいいところを参考にしたい、と向上心をのぞかせる。

「将来は主力選手に」と緒方監督も期待を寄せるが、折しもこのオフ、菊池涼介が近い将来のMLB挑戦の希望を表明、セカンド、ショートの若手の早い育成が望まれる状況ができ、一軍デビューは意外に早くなるかもしれない。

 年末年始には中学時代の枚方ボーイズでのチームメートで、本人も「生涯のライバル」とする藤原と一緒に過ごしスタートするという。いざ、プロの世界で勝負。黄金ルーキーのこれからが楽しみだ。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング