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阪神・近本光司 新人王と盗塁王を狙う/2019年このルーキーに注目

 

矢野監督(左)が掲げる超積極野球を体現し、新人王と盗塁王を狙っていくドライチの近本



 新人王と盗塁王を狙う。2001年にプロ1年目でこの2つを獲得した赤星憲広氏以来の快挙を目標に挙げた。大阪ガスからドラフト1位指名で入団する近本光司はそれだけの実力を持って入団した。

 2018年の都市対抗の5試合で4盗塁を記録した50メートル5秒8の俊足と同時に球団の体力測定で垂直跳び92センチと驚異的な数値を叩き出した資質を持ち合わせている。「一番見失ってはいけないのは挑戦する勇気です。成功率を求めてしまうとスタートを切れないと思います」と盗塁への意欲も高い。

 また打撃でも非凡な才能を持ち合わせる。18年の都市対抗野球ではMVPにあたる橋戸賞を受賞し、首位打者賞も獲得した。同大会の準決勝では、左打ちながら逆方向、左翼スタンドに本塁打を放つなど、パンチ力も備えている。

 矢野燿大監督の理想は二番に左打ちの俊足選手を置くことで「そういうところが合うな」と期待を寄せている。さらに昨年、二軍監督として大阪ガスとの練習試合で対戦して実際に近本のプレーは見ており、実力も把握できている。

「超積極的野球を体現して、チームの得点に貢献できるように頑張っていきたいです」と近本も新人王と盗塁王を達成するためにまずは開幕一軍入り、開幕スタメンを狙っていく。
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