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楽天・安樂智大 真っすぐの復活で飛躍のシーズンに/新年の誓い

 

大学出の同期には負けられない



 このシーズンこその思いは、またも打ち砕かれた。プロ4年目を終えた安楽智大は、悔しさをにじませながら2018年を振り返った。「肩を壊して苦しいシーズンでした。2年連続でケガをして、悔しくて情けない」。一軍わずか2試合登板で0勝2敗、防御率10.13。先発ローテ入りを期待されながら、不本意な1年となった。

 復活への最大のテーマは自慢の真っすぐだ。高校2年時に157キロをマークしたが、度重なる故障の影響もあり、プロ入り後は15キロを超えることもまれになっている。「まずはストレート。速いストレートが持ち味だけど、投げ切れていない。そこを追い求めて、何が必要なのかを考えていきたい」と強い決意をのぞかせた。

 松坂塾から再出発する。1月の後半には中日松坂大輔と自主トレをともにする予定。「松坂さんは小さいころからのあこがれ。同じ空気を吸わせていただくだけでも、勉強になる。聞きたいのはフォームのこと。何か一つでもアドバイスをいただけたら」。同じ右肩痛から復活を果たした伝説の右腕から、復活へのきっかけをつかみたい。

 高校からドラフト1位でプロ入りし、19年は5年目。大学へ進んだ同期がプロの世界へと入ってくる。「同期も入ってくるけど、プロで4年やっているんで、負けたくない」と表情を引き締めた。上半身への負担を減らすため、上半身を中心とした減量に取り組むなど準備は着々。苦しみもがいた4年間の経験を生かして、19年こそは飛躍のシーズンにする。

写真=BBM
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