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DeNA・筒香嘉智 メジャーへの思いはひとまず封印/新年の誓い

 

プロ10年目、キャプテン就任5年となる2019年シーズン。セ・リーグ制覇を目指しチームをまとめあげる


 真っすぐに前を向いた。筒香嘉智の素直な思いだった。「ずっとあこがれが強かった。小さいころからの夢でもあるメジャーでプレーしたい。その思いがあると、球団に伝えさせてもらいました」。11月30日に行われた契約交渉では、5000万円増の年俸4億円でサイン。公の場で初めて、踏み込んだ発言をした。

「どういった形になるかは分かりません。思いがあることだけを伝えました」と付け加えたのは、重責を担っていることを十分に自覚しているから。節目となるプロ10年目へ「来年はベイスターズのために頑張りたい。チームのために身を削ってでも、しっかりやりたい気持ちが強いです」と責任感をにじませた。

 2018年は139試合で打率.295、38本塁打、89打点。四番として及第点の成績を残したが、14年にレギュラー定着後、得点圏打率(.237)が3割を下回ったのは初めてだった。カード別は阪神戦が打率.226。甲子園では打率.182、0本塁打に終わり、極端な苦手をなくすことも課題になりそうだ。

「個人のことはどうでもいい。チームとして勝ちたい。みんなで勝ちたいんです」と繰り返してきた男。5年連続でチームの主将を務めることも決まった。すでに関西へ移り、同僚の柴田らと自主トレを開始。過酷なメニューで知られるだけに、さらに頼もしい姿で帰ってくることは間違いない。メジャーへの気持ちはひとまず封印。1998年以来の優勝を、現実にする力がある。

写真=井田新輔
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