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ロッテ・岡大海 守るべき人のためにレギュラー奪取を狙う/増えた家族のためにも

 

勝負の年を迎えた岡


 ZOZOマリンでの契約更改を終えた岡大海は、真っすぐに前を見つめて言った。「今までレギュラーを一度も取ったことがない。来年(2019年)こそはと思っています。もう、1人ではないので責任を持ってやりたい」。

 北海道出身で3歳上の元栄養士と2年半の交際を実らせ、18年10月に結婚した。ロッテで定位置を獲得することが、姉さん女房を幸せにすること、とその胸に誓った。

 2014年ドラフト3位で日本ハムに入団、2年目の15年は101試合に出場して18盗塁。故障もあった16年は41試合と出番は少なかったが、打率.374と手応えをつかんだ。だが、以降は課題の打撃で成長曲線を描くことのできないまま、2018年7月にトレードで新天地のロッテに移った。

 右手人さし指骨折で離脱した荻野の穴を埋める代替要員だった。2019年はそのライバルがスタートからいる。さらにドラフト1位の藤原恭大(大阪桐蔭高)も1年目から定位置を狙ってくる。51試合に出場した今季ほど、出番が約束されているわけではない。

「1年間、ケガのないパワーアップした体を作って2019年に臨みたい。自分のやれることをやって、出番を増やしたい」。新シーズンはより厳しい戦いが待っているのは岡自身が一番、よく分かっている。

 背番号も「39」から右の強打者の代名詞になりつつある「25」に変わり、心機一転。守るべき人がいると人間は強くなれる。並外れた身体能力は誰もが認める27歳が、目覚めの時を迎える。

写真=BBM
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