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中日・高橋周平 新米パパの決意/増えた家族のためにも

 

成績アップで、もちろん年俸もアップした


 新しい命の重みがどっしりと手に残った。秋季キャンプも終わり、球団行事も真っただ中の11月26日、高橋周平の祐里夫人が第一子となる長女・沙和ちゃんを出産した。ゴルフ場にいた「パパ」は連絡を受けて病院に直行。「娘のためにも今まで以上に活躍したい」と決意を新たにした。

 3球団競合のドラフト1位で入団して6年間は雌伏の時が続いた。未完の大器は「ホップ」から、ようやく「ステップ」の段階に移った。二塁手に挑戦した2018年は、プロ入り7年目で初めて規定打席に到達。打率.254、13本塁打は納得できるレベルではないものの、首脳陣の我慢の起用に応え、真の主力に成長するきっかけをつかむシーズンになったことは間違いない。

 ただ、安閑とはできない状況が続く。与田新監督が4球団競合のドラフト1位で根尾を引き当て、内野の定位置争いは激化。スーパールーキーが加わることで、京田、福田、高橋を含めた4人のいずれかが内野から弾き出されることになる。もちろん、高橋にも慢心はない。「自分はレギュラーだと思っていない。今季は試合に出させてもらっただけ」。

 もう一度、横一線での勝負が始まる。しかも、守るべき家族が1人増え、責任感も増した。12月も連日、ナゴヤ球場に姿を見せて自主トレで汗を流した。「パパになったばかりなので。子どものためにも来季は頑張る」。プロとして、親として――。高橋は「ジャンプ」の時を迎える。

写真=BBM
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