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楽天・田中和基外野手 ターゲットは「一番・中堅」のみ/2019年に挑む若武者

 

持ち前のフルスイングは継続していく


 新人王になっても、何も変わることはない。自主トレ公開日の1月7日、そしてその前日も、田中は練習の最後に黙々とマシン打撃を続けた。緩いカーブを、常にフルスイング。西南学院高時代からずっと続けるルーティンだ。「マシン打撃は、直球だとどうしても当てにいってしまう。フルスイングするための練習です」。

 昨季、三振率は.217。規定打席に到達した日本人選手では最も高かった。「一番打者として良くないことだと思うけど、当てにいくよりは振ったほうが相手にはプレッシャーがかかるのかな」。今季は25本塁打を目標に掲げ、強打に磨きをかけると誓った。

 2年目だった昨季は、大きな飛躍を遂げた。開幕直後は二軍落ちも経験したが、ノーステップ打法の習得に挑戦し打棒が復活。5月下旬から定位置をつかんだ。一番打者として18本塁打、21盗塁、打率.265の数字を残して新人王を受賞。日米野球では侍ジャパンにも選出された。

 新人王はオリックス山本由伸ロッテ藤岡裕大らとの激戦を制しての受賞となったが、満足する気持ちはない。ドラフト1位で辰己涼介(立命大)、7位で小郷裕哉(立正大)が入団し、金銭トレードで巨人から橋本到も加入。外野のレギュラー争いは、さらなる激化が予想される。

「外野の3つという枠を考えず、一番・センターというポジションを全力で獲りにいきたい」と力を込めた。長打がウリの一番打者として、さらなるブレークを狙っていく。

写真=BBM
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