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広島・野間峻祥 実質2年目、センター取りへ気合/2019年に挑む若武者

 



 プロ4年目の2018年、野間峻祥は一気にブレークした。丸が出場選手登録を外れ、チャンスが巡ってきた。5月1日巨人戦(マツダ広島)に七番・中堅で先発出場し3安打。5月11日阪神戦(マツダ広島)から中堅を任されるようになり、丸復帰後は左翼に回った。初めて規定打席に到達し、打率.286、5本塁打、46打点。そして17盗塁と持ち味の足も見せつけた。自信にならないはずがない。

 この活躍を2年連続して続けるための課題も見つかった。キャンプまでの体づくりだ。「去年、一昨年はキャンプで体重が落ちてしまった。どうしても落ちてしまう部分があるので、少し増やした状態で入りたい」。ベストの状態で1年間働くには何をすべきなのか。オフは足しげくマツダスタジアムに通った。体重を管理しながら、入念にトレーニングを行い、ひたすらバットを振った。

「危機感はあります」と話す。19年も活躍できる保証は何もない。丸がFAで巨人に移籍し、外野のポジションが1つ空くが、気を緩めては足をすくわれる。「センターの守備位置を取るつもりでがんばっていきたい。ライバルは全員です」と口元を引き締める。

 14年のドラフト1位。1年目は127試合に出場し、2年目以降の躍進を予感させたが、つまずいた。16年は開幕一軍入りしたものの4月4日に出場選手登録を抹消され、以降はガマンの日々。17年はキャンプで右脇腹を痛めて出遅れた。苦悩の日々には絶対に戻りたくない。野間に慢心はない。

写真=BBM
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