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西武・中村剛也 連覇のカギを握る“おかわり君”の放物線/最年長の意地

 

今季は本塁打王のタイトル奪回もひそかに狙う


 2013年に取得してから保有し続けてきた海外FA権を、昨年11月に行使し、宣言残留を選んだ中村剛也。35歳の年齢からも、事実上の“生涯ライオンズ”を意味する決断だった。

「リーグ優勝はしましたが、日本シリーズには出られず、日本一にもなれなかった。今まで育ててもらったこのライオンズで、今年(2018年)達成できなかったことに挑戦して、達成したいですし、もう1度、日本一になりたい」

 栗山巧とともに野手では最年長。チームへの想い、今年へかける意気込みもひとしおだ。

 昨年は、97試合の出場にとどまったものの、後半戦に状態を上げ、28本塁打、74打点でリーグ優勝に貢献した。今年は打点王の浅村がFA移籍で抜けたため、本塁打で打点を量産できる中村の活躍はより一層必要不可欠。その成績が、リーグ連覇の大きなカギを握る。

 現在、385本塁打を記録し、今年中の通算400号達成に大いに期待がかかる。

「あと15本、きっちりと意識してやりたいと思います。普通に試合に出て、普通に良いバッティングができれば達成できる数字。たくさん本塁打を打って、あっという間に400号を達成して、チームに貢献したい」

 18年目となる今年も例年どおり、西武第二球場で自主トレ。1月23日からはスパイクを履いての打撃練習を開始して、キャンプでも順調に調整を進める。昨年は不振からキャリアで初めてバットを変え、見事に復活。今年はどんな進化を見せてくれるだろうか。中村にしか描けない美しい放物線で、見る者を何度も何度も魅了してほしい。

写真=BBM
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