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オリックス・福田周平 新生・オリックスの象徴へ/リーダーの決意

 

遊撃に再転向した今季は、2年目ながら主将に就任。若狩りが進むチームの象徴になる


 2年目の26歳がスピード就任。2015年以来のキャンプテン制導入に福田周平が任命された。昨年の秋季キャンプ前に西村徳文監督から打診を受け、「ビックリした」と戸惑ったが、すぐに快諾。春季キャンプイン直前の1月31日に正式発表された。

「2年目であることは気にしていない。スローガンのような攻撃的なチームをつくりたい。日本一を目指せる土台つくりをしていきたい」と意気込んだ。

 広陵高や大学日本代表でも主将を経験。「あまり自分ではキャプテンに向いていると思わない」と謙遜するが、明るい性格で常に声を出す姿勢はもってこいだ。

 ルーキーイヤーだった昨季は113試合に出場し、打率.264、出塁率.340、16盗塁と実力も示した。先輩に囲まれても「1年目から遠慮は無かった。やりにくさを感じない先輩たち。相談に乗ってもらおうかな」と不安はない。

 明大で同級生だった阪神糸原健斗も今季から主将を務める。オフに食事をして「(自分と違って)向こうはドシッとしていた」と話すも、同時期の就任に「縁を感じています。互いに頑張ろうと言いました」と関西の2球団をけん引すると誓い合った。

 選手会長は23歳の若月健矢、副キャプテンは24歳の山岡泰輔。西村監督は「チームもかなり若返った。若い力で引っ張っていくしかない」と若手の奮起に期待する。昨季は二塁でレギュラーを奪ったが、今春キャンプでは遊撃に再挑戦。進化を続ける若き主将が新生オリックスの象徴になる。

写真=BBM
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