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巨人・今村信貴 グラウンド内外で期待がかかる、勝負の一年/リーダーの決意

 

投手キャプテンに指名された巨人今村信貴は自覚を持って新シーズンに挑む


 今年は背負うものが増えた。2019年は、今村信貴にとって大きな転機となる。
 
 高卒8年目。春季キャンプ前の1月下旬に、選手会長も務める菅野智之から電話がかかってきた。「投手キャプテンにするから、責任を持ってやれ」。期待とともに託された“大役”に、責任感が強まった。

「うれしかったです。キャプテンはやったことなかったので、なるべく先頭に立ってやっていこうと思います。後輩が多くなったので、言いたいことはいっていこうと。難しいですけどね」

 2年目に19歳6カ月でプロ初勝利を挙げた左腕は、期待されながらも伸び悩んだ。昨季も春季キャンプは三軍スタートだったが、6月に673日ぶりの白星を手にして以降、先発ローテーションに定着。7月以降は10戦5勝負けなしと安定感を見せ、自己最多の6勝(2敗)を挙げる成長ぶりを披露した。
 
 オフには自主トレなどで師事しているベテランの先発左腕・内海哲也西武に移籍。後継者の台頭が求められている。さらに、今年1月には2学年上の一般女性と結婚。公私で変化の時を迎えている。投手キャプテンとして、投手陣を引っ張っていく覚悟だ。

「僕たち若手が底上げしないと優勝はありません。成績を残して、キャプテンに選んでくれた恩を結果で表したい」

 言葉にも力がこもる。グラウンド内外で期待がかかる、勝負の一年に結果で応える。

写真=BBM
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