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阪神・梅野隆太郎 正捕手として役割を果たす/リーダーの決意

 

2年連続でのゴールデン・グラブ賞獲得を目指す梅野。まずは正捕手の座を守り抜くことからだ


 なんだか貫録が出てきた。沖縄キャンプで選手会長である梅野隆太郎が積極的にコミュニケーションを取る姿が目立っている。

「もう若手じゃないので、中堅としてチームを引っ張っていきたいです」

 昨シーズンにキャリアハイの個人成績を残したこともあって、プレーから、そして言動にも自信をのぞかせている。

 一軍キャンプには捕手では梅野を含め、岡崎、坂本、長坂の計4人が集まった。昨シーズンの実績からいって、捕手争いは梅野が何歩も先を行っているようだ。

 昨季はメッセンジャーが11勝したが、岩貞、小野が7勝で、日本人投手で2ケタ勝利を挙げるピッチャーは不在だった。

 先発陣の中でもキーを握る藤浪についても「2ケタ勝ってもらわないとチームの上昇はない」と再生に期待を懸けている。
 
 梅野は「全体を見ながら、全部の底上げが大事だと思っています」と若手をけん引していくつもりだ。

 本人が目標としてこだわっているのは、阪神で1973、74年田淵幸一以来、45年ぶりとなる捕手の2年連続ゴールデン・グラブ賞だ。

「歴史の中の偉大なる先輩に追いつき、追い越せのつもりでプレーしたいです」

 打てる捕手で信頼をつかみつつある梅野だが、まずは自身の正捕手の立ち位置を固めた上で、チームを攻守で引っ張る覚悟だ。

 梅野は「日替わりヒーローが出るのが理想的です」といって上位浮上を狙っている。
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