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中日・堂上直倫 脱“守備の人”/レベルアップ宣言

 

鉄壁の守備力に、打撃力が加われば……


 福田永将高橋周平京田陽太亀澤恭平、さらには根尾昂。一塁のビシエドを除く3つの内野のポジションを巡る争いに、著しく打力をレベルアップし、堂上直倫が割って入ってきた。

 昨秋から落合博満氏(元中日監督)の代名詞である神主打法のような打ち方に変えた。これがなかなか結果を残せなかった堂上を変貌させた。2月3日の実戦練習では3打数2安打。4日の同練習でも右中間を破る二塁打を含む2打数2安打。周囲を驚かせた。

 堂上は「打ちにいくまでの打つ体勢を決められるようにしないと。やらなければいけないことは多い」と満足していない。しかし、昨秋になってつかんだものがある。「秋にいろいろ教わりながら、自分なりに理解してやれたんです。思い切って変えたので、自分でも楽しみです」と言うほどだ。

 バットがよりスムーズに出るようになり、ミスショットが減った。堂上を見た巨人中里篤史スコアラーは「今まで甘い球をファウルにしていたのが、一発で仕留められるようになっている」と驚いた。

 もともと守備力に関しては、チームナンバーワンという声もある。足りなかったのは打力。打率は2010年の.263が最高。本塁打は16年の6本がキャリアハイだ。これではレギュラーの座をつかむのは難しかった。

「当然、レギュラーを獲るというのはみんな思っていること。それを失ったら終わりなので」と堂上は口元を引き締める。もう守備の人とは言わせない。今年はひと味もふた味も違う。

写真=BBM
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