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中日・堂上直倫 キャンプで響かせた快音/レギュラー争いダークホース

 

キャンプでは快音連発も、オープン戦ではいまいち結果が出ていないが……


 2017年の新人王・京田陽太とドラフト1位の根尾昂。キャンプ前は2人の一騎打ちと見られていた正遊撃手争いの構図が、キャンプを経て変わりつつある。根尾は1月の合同自主トレで負った右ふくらはぎの肉離れのため、二軍で別メニュー調整を余儀なくされ、キャンプ中の実戦デビューはかなわなかった。ならば京田で決まりかと思いきや、そうではない。

 「レギュラーとして出たい気持ちは当然ある。その思いを失ったらプロとして終わりなので。今、一番チャンスがあるのはショートだと思う」。こう言ったのは、13年目の堂上直倫だ。キャンプを一軍組で過ごした内野手で遊撃を守れたのは、京田と堂上の2人だけだった。二塁や三塁よりも、競争率は低いととらえている。

 16年に131試合に出場しながら、17年は京田に定位置を奪われた。昨季も遊撃での先発は3試合。京田が不振に陥っても、チャンスはもらえなかった。ただ、1月のトークショーで、平田良介が「守備は一番うまいと思うので」と予想開幕オーダーの遊撃手に堂上を指名したように、守備力はチーム一と誰もが認める。

 キャンプでは、課題の打撃でもアピールした。2月3、4日のシート打撃は2日間で5打数4安打。11日の練習試合でも3打数3安打1本塁打5打点と大暴れし、ネット裏に陣取った他球団のスコアラーを驚かせた。「自分が試合に出るようになったら、そこからは絶対に手放さないようにしたい」。いつでも正遊撃手を奪い返す態勢で、シーズンに臨む。

写真=BBM
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