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オリックス・ディクソン “代役”も難なくこなし/助っ人通信簿

 

6月中旬から抑えを任され、シーズン終了まで全う。ナックルカーブを決め球に奪三振率も向上させた


 今季途中から抑えに転向したディクソンが高い適性を見せた。

 開幕からクローザーを務めた増井浩俊の乱調が続き、6月中旬から最終回を任されることに。37試合に登板し2勝1敗5ホールド18セーブ、防御率3.03と来日初の抑えを難なくこなして、34歳を迎えた来日7シーズン目を終えた。

 昨季までは先発として安定した投球を続け、登板139試合のうち138試合が先発で通算47勝を挙げてきた。外国人枠から外れるまであと2年として臨んだ今季は、3月に右肩痛で離脱。6月上旬に一軍登録され、結果を出してきた。

 チームでは若手先発陣が台頭し、「自分は先発でも救援でもチームのためになるところで投げたい」とクールに役割を全う。

 直球は150キロを超え、ナックルカーブは決め球として威力十分。先発時代の昨季までは平均6.61だった奪三振率が9.59と一気に向上した。

 8月3日の西武戦(京セラドーム)では先発・山本由伸の後を受けた3点リードの9回一死一、三塁から救援。勢いに乗りつつあった獅子打線を相手に、メヒアと佐藤を連続空振り三振に。「あの展開で自分がいくのは回の途中で点が入ってからだと思っていたので気持ちの準備はできていた」と焦りはなかった。

 この試合で10セーブに到達し、球団で助っ人が2ケタセーブを挙げるのは4人目となった。

 昨季、35セーブを挙げた増井の不振で代役がいなかった中、ディクソンがブルペンを救った。

写真=BBM
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