福田光は猛アピールを続けている
実戦に入って、強烈な存在感を放っている。
ロッテのドラフト5位ルーキー、
福田光輝がバットでアピールを続けている。「疲労感は少しあるけれど、自分の中ではやりたいことができている。これからもしっかり打てるように、満足せずに練習していきたい」と貪欲に語った。
2月8、9日に行われた台湾・
楽天モンキーズとの練習試合。8日に2ランを含む2安打を放つと、9日はそれを上回る活躍を見せた。5対6で迎えた9回二死二、三塁で、右前へこの日3安打目となる逆転の2点適時打。勝負強さを発揮し、「結果が出てくれて良かった」と安堵の表情を見せた。
大阪桐蔭高の2年時に全国制覇を経験。法大では高校時代に続いて主将を務めた。プロで初めての実戦にも「緊張するかなと思ったけれど、意外にしなかった。とにかく思い切ってプレーし、強い打球を打つことを心掛けている」と堂々としたものだ。
本職は遊撃だが、
井口資仁監督は「かなりアピールしてくれた。どんどん使っていきたい」と三塁や二塁も試す方針だ。ほかの内野陣を見渡すと、
三木亮が右ヒザの手術明け、
平沢大河が右ヒジ痛で出遅れており、開幕一軍には一歩前進。3年目の
藤岡裕大を脅かせば、一気に開幕スタメンの可能性も出てくる。
沖縄遠征でも14日の
広島との練習試合で3安打。勢いはとどまるところを知らない。「一軍に割って入れるように強い気持ちを持って食らいついていきたい」と福田光。威勢の良さが何とも頼もしい。
写真=BBM