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巨人・R.デラロサ投手 剛腕の共演でスピードガンにも注目/わがチームの速球王

 

開幕に向けて個人調整を続ける巨人のR.デラロサ


 昨季、シーズン終盤の9月10日のDeNA戦(横浜)で自己最速を更新する161キロをマークしたR.デラロサは、開幕するその時を信じて調整を進めている。

 個人調整期間が続く中、例えば4月8日はブルペン入りし、救援投手では異例となる75球の投げ込みを敢行。「僕は全体練習が好きだから、この期間は残念だけど、自分でできることをしっかりやっていくよ」と10日に44球、14日に30球、20日に21球を投げるなど、ペナントレースをにらみ、目的を持って球数を投げている。「内容も良かったし、取り組んでいる課題もクリアになっている。ベリー、ベリー、グッド」と手応え十分のコメントが頼もしさを感じさせる。

 昨年6月、シーズン途中に加入したドミニカンはリリーフで26試合に登板し、1勝0敗、5ホールド8セーブ、防御率2.25。投球回24イニングを上回る32三振を奪うなど、すぐに日本野球に順応した。チームが5年ぶりのリーグ優勝を決めた9月21日のDeNA戦(横浜)では胴上げ投手になっている。

 引き続きクローザーを期待される今季は、背番号を「97」から「12」に変更。これは自身が球団サイドへ申し出たといい、「妻の誕生日が(6月)12日で、息子のイーサンが12月生まれ。妻の母が亡くなったのも12日だった。そういう意味で個人的に愛着ある数字だから」と家族への思いを込めて背中に背負っている。

 今季は以前にメジャーで最速167キロを記録しているブラジル人右腕のT.ビエイラが加わった。外国人枠の問題こそあるものの、勝ちパターンで2人が継投することもあるだろう。剛腕の共演でスピードガンにも注目だ。

写真=読売巨人軍提供
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