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阪神・近本光司 攻撃的な二番打者の確立へ/二番打者は任せろ!

 

矢野監督の構想では近本を二番に入れ、攻撃的な打線にしていくつもりだ


 自身を取り巻く環境は1年で一変した。ルーキーイヤーにブレークした近本光司の姿は貫録すら感じさせる。昨季は堂々たる成績を残し、今シーズンは開幕から視線を集める。

「ノーアウト一塁からヒッティングで一、三塁になるのが一番だと思います。でも小技のサインが出ても、しっかり1球で決められる何でもできる二番打者になるのが理想です」

 昨季の「一番」から「二番」への転身が見込まれている。6月2日から始まった練習試合の広島戦(甲子園)で「二番」に入ってセフティー気味の犠打を決めた。翌3日は適時打と二盗で持ち味を発揮してみせた。

 矢野監督は「もう1回盗塁王をとって、去年到達していない打率3割、もっと高いレベルで2年目のジンクスを打ち破ってほしい」と期待を込める。

 昨季は開幕直後から一番打者として142試合に出場。打率が下降したのは6月で、夏場から終盤に向けて再浮上し、159安打でセ・リーグ新人安打記録を更新した。

 また、640打席に立って、併殺はわずか2にとどまった。俊足好打を生かせるのも強みと言える。攻撃型の「二番」がはまれば得点パターンに幅ができる。

「去年以上にやらないといけないと思っています。開幕にしっかり合わせたい。ファンに元気と勇気を届けられるように、野球ができる楽しさをしっかり伝えたいです」

 矢野阪神2年目の売り「二番・近本」が開幕からスパークすれば、相手にとって驚異になるのは間違いない
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