チームは連敗中も、まだ開幕したばかり。T-岡田のバットで上昇気流に乗せる
完全復活が期待されるのは、T-岡田だ。昨季は腰痛などもあり出場20試合で打率.120、1本塁打。今季に懸ける思いは並ではない。
新型コロナウイルスの影響で、自主練習を余儀なくされた。シーズン開幕が延期されている期間に、優勝争いをした2014年のハイライト動画を見る機会があった。
「やっぱり優勝争いがしたい。(ハイライト動画を見て)優勝したい気持ちが強くなった。勝つということが僕たちにとって良い薬になる。結果を出してチームを引っ張っていかないといけない」
あと28本で通算200号に手が届く。「1本でも多く打ちたいという気持ちはある」。看板プレーヤーが今季、また立ち上がる。
順調に状態を上げている。6月12日の
阪神戦(京セラドーム)では、同点の8回二死から一時勝ち越しとなる推定160メートル弾を放った。「初めての感触でした。完璧過ぎて……。逆に気持ち悪いぐらい。人生一の当たりでした」阪神・
エドワーズの2球目、真ん中低めに来た149キロ直球を真芯でとらえた。会心の一撃は京セラドームの7階席を越え、壁にぶち当てた。開幕後も9試合を終えて打率.300、2本塁打をマークしている。
「コンパクトにバットを振っていこうと、強く叩けた。だんだん調子も良くなっている」
類まれなパワーを発揮して“浪速の轟砲”が完全復活を遂げる。
写真=BBM