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楽天・松井裕樹 段階を踏み雪辱のマウンドへ/離脱者たちの現状

 

再び一軍の先発マウンドを目指す


 昨年までの実績から考えれば、まさかの成績だった。7月11日、イースタン・リーグの西武戦(森林どり泉)。先発した松井は4回を投げて8安打8失点で、今季初めて敗戦投手となった。

 初回先頭の水口に左前打を許すと、二番・山田にも左前打。続く高木、メヒアは連続空振り三振に仕留めたが、二死一、二塁から愛斗にバックスクリーンへ3ランを被弾した。

 4回先頭では佐藤に左越えソロを打たれるなど、この回に2被弾。99球を投げ、マウンドを降りた。8奪三振も3四球。ともに課題である制球と立ち上がりに不安を残す内容となった。

 昨季のセーブ王は、今季から先発に再転向。開幕先発ローテ入りを果たしたが、結果は残せなかった。開幕カードのオリックス戦(6月20日、京セラドーム)で今季初登板も4回6安打1失点。2試合に先発し0勝0敗。8回2/3を投げ5失点、防御率5.19。6月29日に一軍登録を抹消された。

 西武二軍戦の投球内容を映像で確認した三木監督は「映像を見て、ああだこうだと言うつもりはない」と前置きした上で「結果としては良くなかったと思うけど、今は一つひとつ段階を踏んでいるところ。また今日の結果を踏まえて練習していく」と語った。

 首脳陣は現時点で松井を抑えに戻すつもりはなく、先発としての調整を続けさせる方針だ。「こぢんまりする必要はない。(抑えと)同じようなスタイルで先発もしないといけない」と伊藤一軍投手チーフコーチ。守護神のときのような圧倒的な球威を取り戻せるか。左腕の復調が待たれる。

写真=BBM
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