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日本ハム・渡邉諒内野手 セカンドは誰にも渡さない!得意の8月で打棒爆発となるか/夏男の季節

 

指揮官も成長に目を細める若手成長株の渡邉諒


 得意の季節で巻き返しのきっかけをつかみたい。過去2シーズンの8月の月間成績は、特筆すべき数字が残っている。レギュラーをつかむ足掛かりとなった2018年は20試合出場で56打数19安打、打率.339。初めて規定打席をクリアした19年も26試合出場で98打数30安打、打率.306。本塁打も2年連続で3本ずつマークするなど、強さを発揮してきた。

 正二塁手として迎えた今シーズンはやや苦しいスタートとなっている。開幕直後こそ安打を重ね、打順も王柏融の不振を受けて主に五番を任された。6月25日の楽天戦(楽天生命パーク)から7月7日のソフトバンク戦(札幌ドーム)までは10試合連続安打もマーク。調子に乗り切れない打線の中で、不動の四番を務める中田とともに頼もしく攻撃をけん引していた。

 歯車が狂った試合は、7月7日のオリックス戦(京セラドーム)だったかもしれない。左腕アルバースの前に2回の第1打席は内角を執拗に攻められて空振り三振。その後も凡打が続き、3打数無安打に終わって以降、安定していた状態が下降した。7月18、19日のロッテ戦(札幌ドーム)では2試合連続本塁打も放ったが、完全復調とはならず。その後はスタメンから外れる試合もあった。

 ただ、このまま湿り続けるわけにはいかない。栗山監督も「ナベの良さはバントを決めて、ホームランも打てるところ。いろんなことができる選手」と信頼を置く。異例のシーズンの中で迎える得意の8月はシーズン中盤に差しかかるチームの勝負どころ。チームの覇権奪回のために、そして自身の飛躍のためにも活躍しないといけない季節だ。

写真=BBM
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