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阪神・井上広大 将来の虎を背負い強い気持ちでバットを振る/ルーキーの中間報告

 

将来の四番候補・高卒ルーキーの井上。二軍で順調に育ってきている


 未完の大器が順調に育っている。ファームの「四番」に座っているのは、ドラフト2位スラッガーの井上広大だ。

 今季の一軍は大山が主軸になっているが、甲子園を本拠にするチームに生え抜きで右の長距離打者は欠かせない。

 ウエスタン・リーグ初本塁打を放ったのは、7月2日の広島戦(由宇)だった。山口の外角ストレートを右越え本塁打にした。

 昨夏甲子園大会の星稜高との決勝戦で、奥川(現ヤクルト)からバックスクリーンに放った決勝の逆転3ランは記憶に新しい。

 高校生中心のドラフトとなった今季の新人メンバーでも一際目立つ。その名をさらに知らしめたのは、春先の3月8日の巨人戦(甲子園)でのことだ。

 この試合の井上は、巨人の一軍メンバーだった鍬原の内角ストレートを打って、会心の左越え二塁打にしたのだった。

 ウエスタンの開幕から「四番」に据える平田二軍監督は「打つだけの選手になってほしくない」と攻守に厳しい指導を施している。

 そこには「将来のタイガースを背負って立つんだという気持ちを強く持たせたい」という思いがあった。

 広島・鈴木誠、巨人・岡本ら右の大砲の動画をチェックしながら自らのスタイルを求めてきた井上はファームの試合の打席に立つたびに、着実に成長という階段を上がっている。

 将来の四番候補。「結果だけを意識してもダメだと思うので、まずは自分のプレーをしたい」と足場を固めていくが、早く晴れ舞台を見たいものだ。

写真=BBM
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