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オリックス・佐野皓大 武器を生かすためスイッチヒッターに再挑戦/足で魅せる!

 

失敗なしの13盗塁を決めている佐野皓大だが、現在は『両打』再挑戦のためファームで数多く打席に立っている


 快足でチームをけん引する。佐野皓大が「走り屋」として重宝されている。9月27日時点で今季、チーム最多の13盗塁をマーク。試合終盤の勝負どころで起用され、相手バッテリーと駆け引きを展開する中で、成功率は10割と、失敗することなく盗塁を決め続けている。

 佐野は2014年ドラフト3位で投手としてオリックスに入団。投手として一軍マウンドを踏むことはなかったが、高い身体能力を買われて17年オフに野手に転向した。その際に、1度は育成契約に切り替わったが、18年7月31日に支配下選手登録を勝ち取り、再び2ケタ番号をつかんだ。

 同年8月20日には右打ちから両打ちに変更。スイッチヒッターとしての活躍を目指したが、昨季は対右投手(左打席)が58打数10安打の打率.172だったこともあり、昨オフに右打ちに専念していた。昨オフには「(昨年12盗塁で)シーズンを通して、自分の足に自信もついた。盗塁王争いができるぐらいに出塁率をあげていきたい」と語っていた。

 9月初旬には、今後に向けて、思い切った決断をした。「やっぱり、試合に出たい。出塁しないことには盗塁はできないので」。あらためて左打席に挑戦し、スイッチヒッターに戻ることを決意した。

 昨季までは両打ち。右打ちに登録した今季は主に代走で46試合に出場しているが、スタメン出場の機会は伸びなかった。9月9日西武戦(メットライフ)まで、一軍に同行したが、二軍で両打ちでの実戦機会を増やすため、10日に出場選手登録を抹消された。

 現在はファームで主に「一番・中堅」として、鍛錬を積んでいる。両打ちに磨きがかかれば、最大の武器である脚力が生きる。どんな形でも出塁して、ダイヤモンドを駆け回っていく。

写真=BBM
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