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進化を遂げて正捕手奪還を期すオリックス・若月健矢/増した責任感

 

背番号を2に変更して来季に挑むオリックス若月健矢


 新たな番号を背負い、チームを鼓舞する。若月健矢の背番号が来季から『2』に変更される。2014年の入団から6年間は「37」を背負っていたが「心機一転。キャッチャーの番号をもらいました。キャッチャーといえば2番というイメージがありました。1ケタを着けたい思いは入団当初からあったので」と変更理由を説明した。

 今季は75試合に出場し、打率.240、3本塁打、19打点の成績だった。開幕からスタメンに名を連ねるも、8月中旬以降は試合出場の機会が減っていった。

「(今季は)打てるようにならないと、と思う気持ちが強かった。課題だった打撃は方向性が見えてきた。少しずつ形になってきた手応えはある。でも、守備を決しておろそかにしたことはない。もう一度、原点に還って、キャッチャーとして、自分の持ち味を考えて行動していきたい」

 背番号変更で正捕手奪回を誓っている。
 
 今オフは「山ごもりトレ」で心身をともに鍛える。秋季練習では、大阪・舞洲で汗を流したが「(オフは)姿を消そうかなと。去年は(今年で引退した山崎)勝己さんと一緒に練習させていただきましたけど。今年は自分で考えながら、孤独自主トレがしたい。みなさんに会わないように、山に行きますよ」と、一時的に姿を消してレベルアップを図る。

 試合映像を見直し、改善点の発見にも着手する。「今季の試合を全部(映像で)見直したい。もちろん、自分が出ていない試合も。僕が組んでいたときと、ほかの捕手が組んでいたときの違いとかも、きっちりと見ていきたいですね」。ライバルは伏見、頓宮、松井雅らで、捕手のポジション争いは激化中。さらなる進化を遂げた若月が21年オリックスの「扇の要」となる。

写真=BBM
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