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巨人・坂本勇人内野手 「悔しさをチーム全体で感じながら」主将が求める厳しさと日本一への思い/リーダーの決意

 

厳しい練習の中でも明るくチームを引っ張る坂本勇人


 左袖にキャプテンマークをつけてからはや6年。巨人の揺るがぬ大黒柱となった坂本勇人は、チームとしての課題とも向き合う日々を過ごしている。

「日本シリーズの悔しさをチーム全体で感じながらやらないといけないと思っています。みんながさらに上を目指して、個の力が上がるようにしないと。僕もそういう姿勢を若い選手に見せないといけません」

 昨季は11月8日のヤクルト戦(東京ドーム)で史上2番目の若さ(31歳10カ月)で通算2000安打を達成するなど打率.289、19本塁打、65打点でリーグ2連覇に貢献。しかし、日本シリーズではソフトバンクに2年連続で4連敗を喫してしまう。キャプテンにとっては、チームとして味わった屈辱のほうが色濃く残ったシーズンだった。

 2014年オフにキャプテンを8年間務めた阿部慎之助現二軍監督から引き継いだ。後進の岡本和真らに引き継ぐ可能性もささやかれたが、今季もキャプテンとして続投する。「みんなが自分の成績だけにとらわれず、チームのことを考えてプレーしたてくれたらキャプテンとしてもありがたい」と仲間たちに呼びかけた。自身と同じレベルの勝利への執念をチームメートへ植え付けることが目標だ。

 1月の自主トレでは、盗塁王に3度輝いた日本ハム西川遥輝から直伝された“ジャンプ系トレーニング”を導入。「年齢とともに瞬発力も弱くなるのかなと思うし、今の自分にはすごく大事なこと。絶対にプラスになるトレーニングだと思った」と32歳となった肉体に、例年以上という猛練習でムチを打ち、キャンプインを迎えた。

 そのキャンプでは主力&ベテラン中心のS班で順調に調整を行い、沖縄で若手主体の一軍本隊の合流を楽しみに待つ。頼もしい背番号6が今季もチームを力強くけん引する。
写真=BBM
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