4月6日の
オリックス戦(ZOZOマリン)では、3回に左腕・
田嶋大樹から一時逆転となる4号3ラン。翌日の同戦でも一発を放ち、7日時点でリーグ単独トップに立つと、以降もアーチを描き、16日終了時点で7本塁打を放っている。
「やっぱり、本塁打が出ているのはうれしい」
昨季チームトップの25本塁打をマークしたが、その記録をはるかに超えるペースだ。
昨年10月には左足首を捻挫し、CSに出場できなかった。コロナ禍の中で、オフの調整も難しかったが「いつもより短いので充実したオフとは言えないけれど、自分のルーティンはできたし、家族とも過ごせた」とじっくりと治療とトレーニングを積んだ。
まだ、左足首は万全とはいえない。それでも、試合前に入念なストレッチを繰り返し、グラウンドに立てば、パワフルな打撃だけでなく、アグレッシブな走塁、守備でもチームに貢献する。
開幕から11試合を経過した時点で、5発のアーチを描いたが、ヒットはまだ8本という課題も忘れていない。
「数字でいうと、絶好調と言えるわけではない。でも、ホームランが出ることはいいことだ。自分のキャリアは基本的にいつもスタートがよくない。気候が暖かくなれば、調子も上がってくるよ」
今季で来日3年目。今では若手にアドバイスを姿もよく見られる。チームを引っ張る助っ人は「メジャー・リーグと違うところもたくさんあるけれど、少しずつ慣れてきている」。開幕5連敗スタートを喫したが、マーティンの打棒とともに、チームの調子も上向いている。
写真=BBM