今季も開幕から好調をキープしている大島洋平
名古屋市緑区出身で享栄高に通った。その後、駒大、日本生命を経て、身にまとったのはドラゴンズのユニホーム。大島洋平は生粋のご当地プレーヤーだ。そしてプロ10年目を終えた2019年11月。その年で3年契約を終えた大島は一大決心をした。
「僕は名古屋出身。できれば出たくないという思いのほうが強かった。何回か話し合いする中で、ここでやりたいと思った。良かったと思います」
FA宣言せずに残留を決めた。それはすなわち生涯竜宣言でもある。「今回はドラゴンズで野球人生を終える覚悟で返答をしました」と大島。新たに3年契約を結び、地元愛を貫いた。
その1年目となる昨シーズンは120試合で146安打を放ち2年連続の最多安打を獲得。8月18日の
ヤクルト戦(神宮)では通算1500安打を達成。プロ11年目での到達は球団最速記録となった。そして複数年契約2年目の今季も開幕から好調をキープしている。
「毎年200安打と言っているのに、なかなかたどり着いていない。どこかで爆発する時期がないといけない。自分の中では夏場にどれくらいできるかだと思っています。チームとしても夏場が一番大事ですからね。なるべく垂れないようにしたい」
大島が打てば打つほどチームは上位進出が見えてくる。そしてカギとなる夏場が訪れる。
「僕もまだまだ老け込む年齢じゃないんで。ベテラン、ベテランって言われるんですけど。『動きも大丈夫でしょ』って思っています」。名古屋のファンを歓喜に導く。
写真=BBM