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DeNA・ロメロ 後半戦の戦力となれるか/助っ人前半戦通信簿

 

首脳陣の信頼を勝ち取るには、実戦で結果を残すしかない


 勝ち星の代わりに、確かな手応えを持ち帰った。「今、取り組んでいることを継続していきたい」と前を向いたのはフェルナンド・ロメロだ。1カ月半ぶりに戻ってきた一軍マウンド。7月11日の中日戦(バンテリンドーム)だった。5月8日に初昇格し、4試合で0勝2敗、防御率7.80。期待や信頼は薄れていった。二軍での調整期間を経て、再浮上をかけたマウンド。初回は京田陽太根尾昂大島洋平の3人をたった13球で片付けた。

「調子は良く、初回から狙い通りにゾーン内で勝負できました」。2回一死一塁では、阿部寿樹をツーシームで二ゴロ併殺に。最速は155キロを計測し、5回まで1安打とほぼ完ぺきな内容だった。6回一死満塁のピンチを招いたところで降板となったものの、三浦大輔監督は「過去の登板に比べてもかなり良くなっていた」と評価。翌12日に出場選手登録を外れても、後半戦に向けて存在感をアピールしたことは確かだった。

 2018年からメジャーに2年間在籍し、通算26試合で3勝(4敗)。150キロを超える高速シンカーが武器で、今季から先発の一角として新加入した。「大切なのは情熱。熱い気持ちを持って、自分が投げるときは100パーセントの力で投げられるように頑張りたい」。

 新型コロナウイルスの影響で外国人全員が開幕に間に合わず、チームは4月終了時点で6勝21敗4分け。助っ人右腕も低迷の責任を感じているはずだ。エース格の今永昇太が左肩手術から復帰し、昨季10勝の大貫晋一もシーズン序盤の不振を脱けつつある。まずは来日初勝利。光は確かに見えている。
写真=川口洋邦
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