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DeNA・オースティン 「最短で復帰するために」主砲がまさかの欠場、右ヒジ手術/“春の誤算”喜怒哀楽

 

1日も早い復帰を望むばかりだ


 主砲を欠くまさかの事態となった。オースティンは1試合も出場することなく、右ヒジを手術する決断をした。強力打線の軸としてチームをけん引するはずが、当面の間、不在に。他球団にとって最大の脅威となるスラッガー抜きで戦わなければならない誤算に見舞われた。

 昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で全外国人選手の来日が開幕に間に合わず、チームは大きく出遅れた。球団はその反省を生かし、今年は2月のキャンプ前に来日させた。シーズンへ向け順調に調整を進めていたが、異変はオープン戦終盤に起こった。一軍に帯同しながらも、右ヒジの張りを訴え、最後の6試合を欠場。回復を待ったが、戦える状態には戻らず、開幕直前に二軍のリハビリ組へ合流した。

 そして4月、チームが戦い続ける中、アメリカへ戻り、右ヒジのクリーニング手術を受けた。前半戦の復帰は厳しい状況となり、球団を通じて「複数のドクターとも話をして、最短で復帰するためには、今手術を行うのが最善だと判断した」とコメントした。本人にとってもチームにとっても苦渋の決断だった。

 来日から2年連続で20本塁打をマークした主砲の離脱に三浦大輔監督は「残念だが、まずは状態を万全にして戻ってきてもらえたら。シーズン中には間に合うと聞いている。1日も早くいい状態で戻ってほしい」と受け止めた。手術から間もない4月19日に再来日。早期復帰へ向けて国内でリハビリを進めていく。シーズン終盤に頼れる戦力が戻るまで、総力戦で耐えていくしかない。

写真=BBM
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