頼もしく成長した26歳がナインを笑顔に変える。2年連続でパ・リーグ三塁手部門のゴールデン・グラブ賞を獲得し、リーグ連覇と日本一に貢献した宗佑磨が、リーグ3連覇を狙う今季も躍動する。
ベストナインにも2年連続で輝いた“パ・リーグの顔”は「まだまだ伸びしろがある」と冷静にチーム戦力を見極める。プロ9年目を迎え「もう若手ではなくなってきました。ちょうど中堅というか。しっかりしないといけない年代になってきた」と気持ちを引き締める。
オフには主砲の
吉田正尚がMLB・レッドソックスにポスティングシステムを利用して移籍。若手選手の面倒を見ていた兄貴肌の
伏見寅威も、FA権を行使して、
日本ハムに移籍した。「いなくなる選手もいれば、新しく入ってくる選手もいる。僕たちは1年1年、しっかり頑張るだけなので」と歓喜の瞬間を目指す。
昨季は正三塁手として“2年目”の壁を乗り越えた。
「(転向)1年目とは違って、自分の中では試練の多い1年でした。その印象がすごく強いです」
2年連続での大逆転優勝を決めた。中心選手として、ベンチでナインを鼓舞した。「1回目の優勝は勢いの部分があったかもしれない。だけど、去年はそうじゃなかった。その中で日本一になれたのは自信につながる」と振り返る。
今季の目標は「3連覇です」と即答。個人の目標は「打率3割」を掲げる。昨季はチームトップタイの130試合に出場。勝負強い打撃に加え、アベレージも.271、5本塁打、43打点。キャリアハイの成績で、今年も歓喜の中心に立ってみせる。
写真=BBM