若き大砲の大ブレークは間近だ。山口航輝は、昨季は自己最多の115試合出場で打率.235、14本塁打、57打点。本塁打は自己最多だった2022年の16発に及ばなかった。
「今年は何か変えないと同じ結果になる。(フォームの)再現性をもっと高めていければもう少し打てると思う」
オフは村田打撃コーチのすすめで、
巨人・
岡本和真の自主トレに同行。同じ右の長距離砲から打撃時の気持ちの切り替え方などを学んだ。
腰痛の影響でキャンプは初日から別メニュー調整で少々遅れたが、2月10日にフリー打撃を再開。その後は順調に調整を進め、現在は「思い切って野球ができています。(キャンプは)スタートから出遅れてしまったので何とか取り返したい思いでやっています」
3月15日の昨季王者・
オリックス戦とのオープン戦(ZOZOマリン)では山岡から2安打を放つなど、3月20日の巨人戦(東京ドーム)終了時点で26打数9安打、打率.346と当たりに当たっていた。
チームは開幕スタメン有力だった
藤原恭大が3月11日に右膝蓋骨骨折と診断を受け、前半戦の復帰が危機的な状況となった。
クリーンアップ候補として期待される23歳は、3月29日の
日本ハムとの開幕戦(ZOZOマリン)で自身初の開幕スタメン四番。
「アピールしないといけない立場ですけど、内容にもこだわりたい。今年は競争が激しいので、一つでも抜けてないと試合に出られない。(四番という)打順にもこだわってやっていきたい。そこを任されるぐらいの選手になりたいし、ならないといけない」と、主砲の自覚をにじませた。
写真=高塩隆