最終回のマウンドにこの男が帰ってきた。4月12日の
ソフトバンク戦[札幌ドーム]で
増井浩俊投手が、308日ぶりとなるセーブをマークした。昨年のシーズン中盤から先発に配置転換されて日本一奪回の原動力の1人となったが、オフに栗山監督に再転向を直訴。開幕こそ
マーティンにその座を譲ったが、助っ人右腕が11日に右ヒジの張りで登録抹消。慣れ親しんだマウンドを託された。
リードはわずかに1点。プレッシャーのかかる場面だったが、さすがの経験値で鷹打線を無失点に封じた。「気持ちよかったですし、ドキドキもたまらなかったですね」と笑顔で汗をぬぐった右腕。再びつかんだ守護神の座。もう誰にも渡さない。