ガーン!とすごい音とともにその場に倒れ込んで動けない。5月24日の
巨人戦[甲子園]の5回表。一死三塁から打席に立った
鳥谷敬内野手が1ボールから2球目の真っすぐを打ちにいったが……。巨人先発左腕・吉川光の手元が狂い、144キロの真っすぐが鳥谷の顔面と鼻に直撃したのだ。
球場が異様な雰囲気に包まれる中、うずくまって動けず。タオルで鼻血を止血しながら自ら歩いて退場となった。試合後、金本監督は「今、病院に行っているから」と多くを語らなかったが、翌25日の試合前に鼻骨骨折と判明。しかしフェースガードをした鳥谷はベンチに入り、6回に代打として登場。連続試合出場は継続された。まさに鉄人の意地を見た瞬間だった。