自分で蒔いた種とはいえ、しびれる場面だった。8月16日の
中日戦[横浜]、同点の9回表に登板した守護神・
山崎康晃投手は2連打と四球で無死満塁のピンチを招いた。亜大の先輩でもある捕手の嶺井に「1点も4点も一緒だぞ」とマウンドでゲキを飛ばされ「目が覚めた」。腕をしっかり振ることを意識することで、高めに浮いていたツーシームを低めに集めると高橋を三邪飛に打ち取った。続く2者を空振り三振に斬って取り、大ピンチを脱出。
その裏、倉本が右中間を破るサヨナラ適時二塁打でサヨナラ勝ち。クローザーの土俵際での踏ん張りが、勝利を呼び込んだ。「チームに勝ちをつけられたのが大きい」と山崎は安堵の表情を見せた。