「岸(岸孝之=楽天)さんに投げ勝ったら、初めて自分自身も成長できたと実感できるでしょう」

　菊池雄星投手が以前、語っていた言葉が現実となった。9月14日の楽天戦[koboスタ宮城]、昨年までチームのエースだった岸との投げ合いが実現。互いに初回、1点ずつを取られ、5回まで1対1の同点だったが6回表、岸が1点、勝ち越しを許す。菊池は8回まで気合の入ったピッチングを続け、ゼロを並べて結局、8回1失点でマウンドを降りた。最後は守護神の増田が締めて、菊池に15勝目が転がり込んできた。

「本当にうれしいです」と喜びの声を上げた菊池。これで真のエースとなったと言えるかもしれない。