負の連鎖を断ち切ったのは、今季苦汁を味わったベテラン捕手だった。11月1日に行われた
DeNAとの日本シリーズ第4戦[横浜]。相手先発のルーキー・濱口の前に打線は8回一死まで無安打行進。完全に攻めあぐねていた中で代打・
鶴岡慎也捕手が送られた。「何とかバットに当てたかった」。2球で追い込まれたが、3球目の高めに浮いたチェンジアップをとらえると打球は右中間を破る二塁打となった。
高谷とともに投手陣を引っ張ってきた鶴岡だが、今季は甲斐の台頭もあり、控え捕手に甘んじた。レギュラーシーズンの出場はわずか29試合。それでも悔しさは内に秘め、「いい準備はできている」と限られたチャンスで力を尽くすという思いが結果につながった。