「平常心」をいつも心に留めているドライチ左腕が、その信念どおりに調整を進めている。A班スタートを決めた
齊藤大将投手。2月1日、キャンプ初日に早速ブルペンに入った。中腰の捕手に向かって30球。感触を確かめるように1球、1球丁寧に投げ、「焦ってもいいことはないので、少しずつやっていきます」と先を見据えてじっくりと投げ込むことを誓った。
サイドに近い変則のスリークオーターからキレのいい直球にスライダー、チェンジアップ、スクリューと多彩な変化球を織り交ぜる投球術が持ち味。先発、リリーフのどちらにも適性を見せるが、先発の一角にという期待は高い。潜在能力抜群の左腕が、キャンプの話題をさらっていく。