ようやく手にした白星だった。岸孝之投手が4月10日の
オリックス戦(京セラドーム)で265日ぶりのリーグ戦勝利を手にした。「チームが勝てれば何でもよかった」。ベテラン右腕は試合後、安どの表情で振り返った。この日は3回まで無失点と上々の立ち上がり。4回に
ロメロに適時打を許した以外は粘りの投球を続け、6回6安打1失点にまとめた。
昨季は7連敗でシーズンを終え、今季初先発となった4月3日の同戦(
楽天生命パーク)では故・
星野仙一副会長の「77」を背負い、8回無失点の好投も勝敗はつかず。反撃の狼煙(のろし)となるこの1勝に岸は「これからも最高の投球を続けて、1年の終わりにしっかりと星野さんに報告したい」。