日焼けした肌、目からは光るものが。5月22日の西武戦、攝津正投手が本拠地ヤフオクドームに帰ってきた。毎回ランナーを背負う苦しい投球ながらも粘りを見せ、5回を被安打3、無失点。2016年9月11日の西武戦(同)以来618日ぶりに勝利を挙げた。

　お立ち台で涙をこらえることはできなかった。「筑後(ファーム施設)で『頑張って』『一軍で待ってます』と言ってくれるファンの声援が原動力になりました」。この日も4回二死満塁、3ボール1ストライクとなったところで大拍手、大声援が場内を包んだ。背中を押された攝津は金子侑をサードフライに。力でねじ伏せた。翌23日に登録抹消されたが、待ってくれているファンのため、復活への歩みを止めない。